便秘症

便秘症について
便秘が続く場合は早めの受診を
便秘症は、「排便の回数が少ない」「便が硬くて出にくい」「残った感じが続く」などのために、つらさや不快感が続いている状態をいいます。
一時的な便秘だけでなく、数週間〜数ヵ月以上続く慢性的な便秘は、生活の質を落とすだけでなく、背後に病気が隠れていることもあるため、早めの相談がおすすめです。また、下剤の乱用は便秘を悪化させるため適切な治療が必要です。
こんな症状でお悩みでは
ありませんか?
- 便がなかなか出ない、何日も出ない日がある
- 強くいきまないと出ない、トイレに長くこもってしまう
- 少しずつしか出ず、すっきりしない/残便感がある
- 便がとても硬い、コロコロした便が多い
- お腹の張りや痛み、ガスが溜まった感じがつらい
- 便秘と下痢を繰り返す
- 下剤や浣腸がないと出ない、だんだん効きが悪くなってきた
※こうした症状が続く場合は、一度「便の出方」「生活習慣」「お薬」などを整理しながら原因を考えていくことが大切です。
便秘の原因
便秘は、複数の要因が重なって起こることが多いです。
- 食事量・水分量の不足
- 食物繊維の不足
- 運動不足、座りっぱなしの生活
- 我慢することが多い(忙しくてトイレを後回しにする 等)
- 加齢による腸の動きの低下
- 糖尿病・甲状腺機能低下症・パーキンソン病 などの病気
- 大腸癌
- 病気や手術のあと、ストレス・環境の変化
- お薬の影響(便秘薬・向精神薬・鉄剤・降圧薬の一部 など)
※「歳のせい」「体質だから」と思い込みやすい症状ですが、生活習慣の見直しやお薬の調整で、改善できることが少なくありません。
検査について
便秘症の評価では、まず以下を丁寧に確認します。
- いつ頃から便秘が気になるか
- 便の回数・硬さ・量・形(コロコロ/細い 等)
- 腹痛・血便・体重減少の有無
- 服用中のお薬、持病(下剤、眠剤の使用、糖尿病、甲状腺疾患など)
必要に応じて、以下のような検査を組み合わせます。
- 血液検査(貧血・炎症・甲状腺機能などの確認)
- 便潜血検査 など
- 腹部エコー など
大腸内視鏡検査やCT検査が必要と判断される場合は、内視鏡検査が可能な連携医療機関へご紹介し、結果を共有しながらフォローしていきます。
治療について
生活習慣・食事の見直し
- 食事の「量」と「バランス」を確認し、必要に応じて食物繊維や水分のとり方を調整します。
- 朝食後など「出やすいタイミング」に、トイレに座る習慣づけを行います。
- 無理のない範囲で、歩行などの軽い運動を増やすことも有効です。
いきなり完璧を目指すのではなく、「今の生活+少しの工夫」で続けられる方法を一緒に考えます。
お薬による治療
生活の工夫だけでは十分に改善しない場合は、便のタイプや体質に合わせてお薬を組み合わせます。
- 便をやわらかくする薬
- 腸の動きを整える薬
- 漢方薬
- 現在内服中の薬の減薬、変更
なるべく「効き目」と「続けやすさ」のバランスを取りながら、下剤への依存を減らし、自然に近い排便リズムを目指します。
こんな便秘は早めの受診を
次のような場合は、早めの受診・検査が必要になることがあります。
- 最近急に便秘になった
- 細い便や小さな便と液状の便しか出ない
- 強い腹痛、吐き気・嘔吐を伴う
- 血便が出る、黒色便が続く
- 体重が意図せず減ってきている
- 貧血を指摘されている
- 大腸がんの家族歴がある
腸閉塞(イレウス)や大腸がんなど、早期に対応が必要な病気が隠れている可能性もあるため、自己判断で市販薬を増やし続ける前にご相談ください。
当院の方針

当院では、便秘そのものだけでなく、「糖尿病・甲状腺疾患などの内分泌疾患」「心臓・血圧のお薬など、循環器系の治療」「ストレスや生活リズムの変化」といった背景も含めて総合的に評価し、患者様ごとに無理なく続けられる治療を一緒に考えます。
「年齢のせい」「もともと便秘体質だから」とあきらめず、お気軽にご相談ください。